专利摘要:

公开号:WO1992010368A1
申请号:PCT/JP1991/001693
申请日:1991-12-04
公开日:1992-06-25
发明作者:Hajime Yoshida
申请人:Nikken Chemical Laboratory Co., Ltd.;
IPC主号:B41N3-00
专利说明:
[0001] ( ^ )
[0002] 明 細 書 平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液 背 景 技 術
[0003] 本発明は、 平版印刷 (通常、 オフセット印刷) に際して、 湿し水 または湿し水原液に添加される添加剤および該添加剤を含有する湿 し水原液に関する。 さらに詳しくは、 従来湿し水用添加剤として使 用されていたイソプロピルアルコール ( I P A ) と実質的に代替可 能な湿し水用添加剤および該添加剤を含有する湿し水原液に関する ここで湿し水原液とは、 フアウンテン ♦ コンデンセイシヨン ( Fountain Condensation)と称されているもので、 通常、 水で倍量以 上に希釈して湿し水 (印刷版面に供給する水) として使用するもの である。
[0004] 以下の説明で、 配合単位は、 とくに断らない限り重量単位である 平版印刷は、 水と油が実質的に混じり合わない性質を利用した印 刷方式であり印刷版面は、 水を受容し油性ィンキを反撥する親水性 部分 (水受容部分) である非画像部と、 水を反撥し油性インキを受 容する親油性部分 (油性インキ受容部) である画像部とからなる。 平版印刷において版面に供給される水は、 慣用的に 「湿し水」 と 言われる。 そして、 湿し水は、 インキとともに適度なバランスで版 面に運ばれ、 水受容部分および油性ィンク部分の各部位にそれぞれ が授与されなければならない。 湿し水の過多は、 インキの乳化を招き、 いわゆる水負けが発生し
[0005] 、 他方、 湿し水が過少は、 親水性が損なわれ版面の非画像部にイン キが付着し地汚れが発生し、 それぞれ印刷品質の低下をもたらす。 湿し水は、 印刷中に発生する地汚れを防ぐ作用を担う。 従来の、 一般的な湿し水原液としては、 クロム酸塩類にリン酸またはその塩 を加えたものに、 粘度調節のため、 アラビアガムやメチルセルロー ス等を加えた水溶液がある。
[0006] 昨今の印刷品質♦速度 ·作業性の向上の要請から、 印刷機におけ る湿し水供給装置の面からも、 開発改良が行われているが、 湿し水 を適度のバランスで版面に供給するのを熟練を要せずに行えるまで には至っていない。
[0007] このため、 湿し水原液に I P Aを 2 0〜2 5 %添加して湿し水を 調製していた。
[0008] 当該湿し水は、 非画像部への濡れ性が良好で、 かつ、 インキと湿 し水との供給量のバランス調節が容易でかつ、 インキの中への湿し 水による乳化量が少なくなる作用 ·効果を奏する。 従って、 印刷品 質 ·速度♦作業性を向上させることが可能となった。
[0009] しかし、 この方法の場合、 I P Aを使用するため、 取扱に関して 労働安全衛生法 (有機溶剤中毒予防規則) および消防法 (危険物取 扱) の制約がある。
[0010] 労働安全衛生法 (有機溶剤中毒予防規則) により、 I P Aを 5 % 以上含有したものを使用した場合は、 当該法の適用を受けその対応 をしなければならない。 また、 5 %未満では、 湿し水に印刷品質の 改善効果をほとんど期すことができない。
[0011] また、 消防法 (危険物取扱) において I P Aは、 第四石油類アル コール類に分類され貯蔵、 取扱いには消防法の規制に従わなければ ならない。
[0012] さらには、 I P Aは蒸発しやすため、 湿し水供給装置に蒸発防止 の手段を講じる必要がある。 また、 I P Aは、 コスト高であり異臭 がある。
[0013] このため、 湿し水原液に I P Aを添加せずに同様の効果を得るた めに、 水の表面張力下げるため界面活性剤を用いたり、 水の粘度を 上げるために糊剤や水溶性樹脂を添加する等して対処してきた (特 公昭 5 5 - 2 5 0 7 5号公報、 特閧昭 5 8— 1 7 6 2 8 0号公報、 特閧昭 6 3 - 1 3 4 2 9 3号公報等参照) 。
[0014] ところが I P Aを添加しないこれらの湿し水原液で調製した湿し 水には次の様な問題点があることが分かった。
[0015] まず①画像部の網点の絡み、 ②非画像部の汚れ、 ③界面活性剤に よるインキの過度の乳化、 ④界面活性剤による発泡、 等がその大き な点である。
[0016] なお、 先に述べた水に I P Aを 2 0〜2 5 %添加することにより 、 なぜ作業性を向上させることできたのかは、 その後、 サン *ケミ カル社のアール 'バシミア(R. Bassemir)等により研究されている。 そして、 その効果は水の表面張力を下げつつ、 さらに、 水の粘度も 同時に上げることができるためであるとし、 湿し水の機能特性とし て、 湿し水給水効率 (F S E : Fountain Solution Eff iciency) を 提案されている。
[0017] ここで F S Eとは、 水の表面張力および粘度をそれぞれ 7 3 ( dyn · cnr 1 ) 及び粘度 1. 0 ( c P ) として、 下記式で示されるもの である。 FSE=73-Ft /Fv
[0018] (但し Ft :湿し水の表面張力、 Fv :湿し水の粘度) そして湿し水の機能特性値 F S Eは、 40を越えなければならな いとしている。
[0019] 本発明の目的は、 湿し水原液に I P Aの代わりに添加することに より、 調製した湿し水に、 I P Aを添加して調製した湿し水と同等 の湿し水性能を付与可能で、 かつ、 上記問題点を解決できる湿し水 用添加剤及び該添加剤を含有する湿し水原液を提供することにある
[0020] 発 明 の 開 示
[0021] 本発明は、 上記課題を下記手段により解決するものである。
[0022] 本発明の一つは、 ジー又は卜リーエチレングリコール、 及びモノ 一又はジープ口ピレングリコールのモノアルキルエーテルの群から 選ばれる水易溶性のグリコールモノアルキルエーテルに、 フルォロ アルキル基を有する非イオン界面活性剤が添加されてなることを特 徵とする平版印刷版の湿し水用添加剤にある。
[0023] 本発明の他の一つは、 上記湿し水原液用添加剤を 40〜8 Owt% 含有することを特徵とする平版印刷版の湿し水原液にある。
[0024] 本発明の更に他の一つは、 上記湿し水用添加剤を、 市販の湿し水 原液と併用して、 湿し水を調製することを特徵とする平版印刷版の 湿し水の調製方法にある。 。
[0025] そして、 上記のような構成により、 本発明は、 下記のような作用 効果を奏する。
[0026] I P Aを実質的に使用しなくても、 本発明の湿し水用添加剤又は 湿し水原液を使用して湿し水を調製することにより、 平版印刷に際 して、 画像部の網点の絡み、 非画像部の汚れ、 界面活性剤によるィ ンキの過度の乳化、 界面活性剤による発泡等の問題点が発生しない 発明を実施するための最良の形態
[0027] ( 1 ) 本発明で使用可能な水易溶性のモノアルキルエーテルとは 、 請求項に記載の要件を満たすものなら特に限定されない。 具体的 には :
[0028] ①ジエチレングリコールのモノェチル♦ブチル .ィソブチル · プロピル ·イソプロピルエーテル等、
[0029] ②卜リエチレングリコールのモノメチル♦ェチル♦ブチル ·ィ ソブチルエーテル等、
[0030] ③プロピレングリコールのモノェチル ·ブチル ·ィソブチル · プロピル ·ィソプロピルエーテル等、
[0031] ④ジプロピレングリコールのモノメチル ·ェチル ·ブチル♦ィ ソブチルエーテル等。
[0032] (2) 本発明で使用するフルォロアルキル基を有する非イオン界 面活性剤とは、 特に限定されないが、 下記一般式で表されるものが 望ましい。
[0033] C8 F17S2 N + C2 H4 0ト nH
[0034] R n= 1 0〜20
[0035] (ただし、 R :水素又は炭素数 1〜4のアルキル基) さらに具体的には、 「サ一フロン S— 145」 (旭ガラス ( 株) 製造販売) 、 「フロラード FC - 170」 (住友 3M社製造 販売) 等を挙げることができる。 このフルォロアルキル基を有する非イオンン界面活性剤は、 ごく 少量で湿し水の表面張力を下げるが、 インクの乳化に影響を与えな い特徵を有する。
[0036] 当該非イオン界面活性剤の添加量は、 グリコールのモノアルキル エステル 100部に対して通常、 0.1〜し 0部とする。 0.1 部未満 では湿し水の表面張力低下効果を得がたく、 1.D部を越えるとイン クが乳化しやすくなり、 それぞれ望ましくない。
[0037] (3) 上記グリコールモノアルキルエーテルに、 特定の非イオン 界面活性剤が添加されてなる湿し水用添加剤は、 市販の湿し水原液 に添加して、 又は湿し水調製の際に、 湿し水原液ともに添加して使 用をする。 この際の湿し水に対たいする添加量は、 FSEが 40以 上となる量、 すなわち、 1.5〜2.D %以上とする。 上限は特に限定 されないが、 4.0〜5.0 %とする。 それ以上であっても、 添加効果 は増大せず、 むしろ、 異常乳化等の問題点が発生しやすくなる。 な お、 本発明の湿し水甩添加剤は、 本発明者が確認したところによる と、 I PAの 1/4ないし 1/10の使用量で同等の F S Eが得ら れた。
[0038] (4) また、 上記湿し水用添加剤は、 湿し水原液の一成分として も使用可能である。 その場合の添加剤の含有量は、 40〜80% ( 望ましくは、 45〜60%) とする。 40%未満では、 FSEで 4 0以上を得がたく、 80 %を越えると不感脂化成分の溶解度が減少 し、 やはり F S Eで 40以上を得がたい。 表 3に、 本発明の湿し水 原液の一例を示す。
[0039] 試験例
[0040] 表 1に本発明の湿し水用添加剤を純水に添加したときの、 表面張 力、 粘度、 及び両数値から計算した FSEを表 1に示す。 各実施例 の添加剤は、 1.5〜 2.0%で FSEが 40を越えることがわかる。 また、 表 2に示した処方の湿し水原液を純水に添加したときの、 表面張力、 粘度、 及び両数値から計算した FSEを表 3に示す。 こ のように、 他の湿し水原液の薬剤を適当に選択すれば、 相対的に湿 し水用添加剤 (非イオン界面活性剤を添加したグリコールモノアル キルエーテル) の添加量も少なくてすむ。 すなわち、 グリコールモ ノアルキルエーテル換算で純水に対して、 0.5 % (添加剤量で 1 % ) でも FSEが 40を越えることがわかる。
[0041] なお、 各表中における略号は、 下記各化合物を意味する。
[0042] P G— MP E : プロピレングリコール ·モノプロピルエーテル
[0043] D EG— MB E : ジエチレングリコール ·モノブチルエーテル DEG-M I BE : ジエチレングリコール ·モノィソブチルェ 一テル、
[0044] TEG— MBE : 卜リエチレングリコール ·モノブチルェ一テ ル、
[0045] 表 i
[0046]
[0047] *サーフロン S— 145 0. 5% U 表 2
[0048] P
[0049] WO 92/10368 (10) 表 3 添力 tfi 表面張力 粘 度 給水効率
[0050] {%) (dyn/ cm2) (cP)
[0051] 0. 6 37. 36 1. 10 39. 04
[0052] 1. 2 36. 24 1. 13 40. 93
[0053] 2. 0 30. 82 1. 17 46. 66
[0054] 3. 0 27. 83 1. 22 50. 19
[0055] 4. 0 25. 22 1. 26 52. 98
[0056] 5. 0 23. 16 1. 32 55. 45
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1. ジー又は卜リーエチレングリコール、 及びモノー又はジープ αピレングリコールのモノアルキルエーテルの群から選ばれる水易 溶性のグリコールモノアルキルエーテルに、 フルォロアルキル基を 有する非ィォン界面活性剤が添加されてなることを特徴とする平版 印刷版の湿し水用添加剤。
2. 請求項 1において、 前記非イオン界面活性剤が、 一般式
C8 Fi7S2 N -- C2 H4 0 - -nH
R n= 1 0〜20
(ただし、 R :水素または炭素数 1〜4アルキル基) で示されるものであることを特徴とする平版印刷版の湿し水用添加 剤。
3. 請求項 1において、 前記非イオン界面活性剤の添加量が、 前 記グリコールモノアルキルエーテル 1 00重量部に対して、 0.1〜 1.0 重量部であることを特徴とする平版印刷版の湿し水用添加剤。
4. 請求項 1の湿し水用添加剤を 40〜8 Owt%含有することを 特徴とする平版印刷版の湿し水原液。
5. 請求項 1の湿し水用添加剤を、 市販の湿し水原液と併用して 、 湿し水を調製することを特徴とする平版印刷版の湿し水の調製方 法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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引用文献:
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法律状态:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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